「この人、悪い人じゃないんだけど、なんだか話していると疲れる…」
そんな経験はありませんか?
SNSでは知識も豊富で常識的に見えるのに、実際に話すと妙にモヤモヤする。いつも親切で、こちらを気遣ってくれているはずなのに、なぜか会話のあとにどっと疲れてしまう。
もしかすると、その原因は「悪意」ではなく、会話の目的のすれ違いにあるのかもしれません。
【日常のシーン】そのアドバイス、本当に求められていた?
ある日の職場の休憩時間。

最近ちょっと寝不足が続いてて、体がだるいんだよね…

それは生活リズムが乱れてるんじゃない?
スマホを寝る前に見ない方がいいよ。
あと湯船にも入った方がいいし、軽い運動もおすすめ!

あ、うん……ありがとう
その場は普通に終わりました。
でもAさんの心の中では、
ただ『大変だね』って言ってほしかっただけなんだけどな…
という気持ちが残っていました。
一方のBさんには悪気はありません。
むしろ本気で心配していました。
自分が知っている知識や経験が役に立つと思ったからこそ、アドバイスをしたのです。
では、なぜ二人の間にモヤモヤが生まれたのでしょうか?
問題は「善意」ではなく「会話の目的」

人は悩みを話す時、大きく分けて二つの目的を持っています。
ひとつは「共感してほしい」。
もうひとつは「解決したい」。
Aさんは共感を求めていました。
一方でBさんは、問題解決モードで話を聞いていました。
つまり二人は、最初から別の会話をしていたのです。
これは恋人同士や夫婦でもよく起こります。

疲れた
と言われた時、
「大変だったね」
と返してほしい人もいれば、
「じゃあ早く寝た方がいいよ」
というアドバイスを求めている人もいます。
どちらが正しいという話ではありません。
ただ、会話の目的がズレると、お互いに不満が残りやすいのです。
なぜ人はすぐアドバイスしたくなるのか?

もちろん中には、相手を支配したい人や、自分の正しさを押し付けたい人もいます。しかし、すべてのアドバイスがそうとは限りません。
実際には、次のような心理が働いていることも少なくありません。
① 助けたい気持ち
相手が困っているように見えると、人は自然に解決策を探します。
これは親切心や思いやりから生まれる行動です。
自分が経験した失敗や成功を共有することで、少しでも役に立てればと思っているのです。
② 沈黙を埋めたい気持ち
意外と多いのがこちらです。
「何か言わなきゃ」
「気の利いたことを返さなきゃ」
そんな焦りから、とりあえずアドバイスをしてしまう人もいます。実は共感よりも、解決策を話す方が簡単だったりするのです。
③ 自分の経験が基準になっている
人はどうしても、自分の世界を基準に考えます。
自分が湯船で楽になったなら、
💡「湯船は効果がある」
と感じるのは自然なことです。
問題は、その経験が相手にも当てはまると無意識に思い込んでしまうことです。
逆に「察してほしい」も難しい
ここで少し視点を変えてみましょう🤔
実は、

ただ聞いてほしかっただけなのに
という側にも、少し考える余地があります。
なぜなら、相手はエスパーではありません。
共感を求めているのか、解決策を求めているのかは、意外と伝わっていないことが多いのです。もし本当に話を聞いてほしいなら、
「今日はアドバイスじゃなくて、ちょっと愚痴を聞いてほしい」
と言った方が、お互いに楽な場合もあります。
人間関係のトラブルは、相手が悪いから起こるとは限りません。伝え方のズレから生まれることも少なくないのです。
まとめ:「悪意」よりも「すれ違い」を疑ってみる
誰かの言葉にモヤッとしたとき、私たちはつい
「この人は私をコントロールしたいんだ」
「上から目線だ」
と考えてしまうことがあります。
もちろん本当にそういう人もいます。
しかし実際には、
ただ心配していただけ。
ただ助けたかっただけ。
ただ何を返せばいいかわからなかっただけ。
そんなケースも少なくありません。
人間関係で大切なのは、
「この人は何を言ったか」
だけではなく、
「なぜそう言ったのか」
を少し想像してみること。
そして同時に、
「私は今、共感してほしいのか、それとも解決したいのか」
を自分でも理解しておくことです。
善意と善意がぶつかってすれ違う。
実はそれが、人間関係で起きるモヤモヤの正体なのかもしれません。
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